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『澁澤龍彦 幻想美術館』展へ行ってきました。
場所は、今年4月に出来たばかりの美しい
横須賀美術館です。
14時からの巌谷先生の講演は、先着70名
ということで、開館前から整理券獲得のために
並びました。展覧会の講演会参加なんて、
私は滅多にしないですが澁澤展ということであれば
話は別格。
気合いれて開館30分前の9時半に到着したの
ですが、既に十人ほどの行列ができていました。

 澁澤龍彦が好んだ古今東西の幻想美術家
約80人、250点にも及ぶ本物の作品を一挙に展示。
かなりなボリュームです。
私が澁澤さんを知ったのは10代の頃。
それから数十年、彼から教わった美意識の
なんと多いことかと改めて感じいり、当時澁澤さんの
著作物を通してしか見れなかった物が、
まさに実物としてこの眼で実際に堪能できたことに
感動しまくりでした。

 こうやって澁澤さんの一生を俯瞰して眺めてみると
巌谷先生もおっしゃってましたが、
澁澤少年が好んだ武井武雄の『お化けアパート』。
この一枚が彼のルーツであるように思えてきます。

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武井武雄『お化けアパート』

 澁澤さんのプライベートには今まで関心が
なかったのでその点で、年代別なステージ分けによる
展示を順番に見ていくことで色々な発見があり、
普段ほとんど読まないキャプションも興味深く
面白く読めました。
ただ、彼の著作物の性質上、どうしてもカタログ的に
ならざるを得ないのか、圧倒的な物量の果てに残る
感慨は浅く、偏ったいちファンとしては、澁澤さんの
もっとフェティッシュな面を深めた展示もあったら
よかったのにと残念に思う部分もありました。

 例えば四谷シモンの美麗な天使像が、天井近くに
据えられて、それはそれで、船首像としての船出の
イメージや天へと昇る飛翔感はあったけれども、
もっと近くでじっくり見たかったということもあるので、
鑑賞用にアンティックな望遠鏡をそばに置いて
使わせるとか(^^;

 例えば、篠山紀信撮影の澁澤家の居間の写真は
有名だけれども、
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その一部をレプリカでいいから
再現しちゃう(ありがちですけれども)とかね。(つづく)